理事長挨拶
社会福祉法人すみれ会の創立者は私の母、齋藤しが前理事長です。齋藤しがは34歳の若さで夫を亡くし、当時12歳だった私をはじめとする3人の子をたった一人で育てるという自らの体験により、母子家庭の生き抜く難しさに支援の手が必要であることに強い使命感を得たのであります。
弘前市で編み物学院を経営しながら、地域関係者の方々のご理解、ご協力を得て、昭和41年12月1日社会福祉法人すみれ会弘前すみれ保育園を開設しました。『すみれ』の園名には「踏まれても根強く、ひたむきに生きて咲く荒野のすみれ草のように育ってほしい」という願いが込められています。また花言葉には「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」とあります。 家庭的な誠実さと思いやりを大事にしたい、それぞれのご家庭の幸せにお力添えしたいという創設の深い思いがありました。
保育園の運営に携わりながら様々なご家庭が抱える事情を知り、将来的に高齢者施設が必ず必要になると考え、亡き夫の生家がある黒石市に老人ホームを設立することとなりました。
すみれ会の運営理念である「一生奉仕」~人のために尽くすこと~奉仕の心・社会貢献は、母が人生で経験したそのものから生まれました。人は一人では生きてゆくことはできません。周りの方に支えられ、助けられていることに気づき、互いに感謝の心を持つことが大切なのであります。母は苦難の中に差し伸べて下さる手がどれほど救いになるか、身をもって経験して参りました。それ故に生涯を地域福祉のために捧げる思いに至ったのでございます。
前理事長の「ゆりかごから旅立ちまで」「一生奉仕」の理念を職員一同、今後とも継承して参りたいと考えております。