社会福祉法人すみれ会は、「一生奉仕 ~人のために尽くすこと~ 奉仕の心・社会貢献」を理念とし、人のため・地域のために、設立から現在まで地域の皆様と共に歩んでまいりました。 そして2021年4月1日から、すみれ会は青森県黒石市に『すみれ特別養護老人ホーム すみれデイサービスセンター』を新築移転オープンし、新しい時代に新しいステージへ進みます。 一生奉仕 ~人のために尽くすこと~ 奉仕の心・社会貢献 こちらの言葉は、当法人創業者「齋藤しが」が残した、創業当初からの想いです。 昭和29年、齋藤しがの夫 齋藤清造は、貧困に苦しむ農村の人々のため、「教育で地域を豊かにする」という理想のもと黒石市馬屋尻に津軽大学設立を目指しておりました。 当時、地元で国語教師として教鞭をとっておりましたが、大学設立資格を取得するために職を辞し、家族と共に上京するのでした。妻 齋藤しがも夫の理想の現実のため、昭和女子大学(栄養士)と文化服装学院(和裁・洋裁)にて学び資格を取得し、岩木編み物学院を設立するのでした。 しかし、昭和35年 志半ばで齋藤清造 急逝。 齋藤しがは二男一女を育てるため、昼は編み物学院の経営、夜は洋裁の仕事をして寝る間を惜しんで仕事をしていました。 昭和39年、夫の意思を受け継ぎ故郷に学校を開設するため、二男一女を連れて帰郷し、弘前市で岩木編み物学校を開設し、朝昼晩の教室には生徒が100名あまり通う教室となっておりました。 自ら母子家庭となり働きながら子育てをする苦労を体験したことで、世の中にいる自分と同じような境遇の家庭を支援したいと考え昭和41年に保育園の運営に乗り出しました。 夫が目指した「教育で地域を豊かにする」という理想を根幹に置きながら、自らの人生経験を基に、人のため、地域のために生涯尽くしていこうという想いが、社会福祉法人すみれ会の運営理念「一生奉仕」となりました。 そして昭和52年、高齢化社会の進展により、高齢者やその家族を支援する施設が必要となる時代が来ると見据え、夫齋藤清造が津軽大学設立を目指した地、黒石市馬屋尻に「すみれ特別養護老人ホーム」を開設。この施設を設立するという形で夫の夢を果たしたのでした。 受け継がれる創業者の想い~そして現代へ 「自分なりに研究して、特養ホームが自分の考える福祉に合っていると思った。やってよかった。。。」 後に、社会福祉功労で瑞宝双光章を受賞した齋藤しがはこう語りました。 現在ではデイサービスセンター、グループホームなどを加え9施設で「すみれ会」を構成しています。 ホームには栄養士がいるので食事など自身の健康にも注意し「いまの施設を守っていきたい。これからの人には、お年寄りをていねいに扱い、施設を大事にしていただきたい」と希望を語っています。